現在、動物病院業界ではM&Aが急速に推進されております。しかし、結果的に「売らなければよかった」「買わなければよかった」というような不幸なM&Aも散見されているのが実情です。そのような事態にならないためにも、その仲介にあたる事業者には善良かつ適正な取組みが必要とされます。XM&A(てんま)では、経済産業省が掲げる「中小M&Aガイドライン」に則り、これらを遵守するとともに、譲渡オーナー・譲受企業の双方が認識を揃え、さまざまなリスクについて理解し、双方が十分に納得できる状態を作るよう努力し、善良かつ適正に仲介事業にあたることを宣言します。また、動物病院には数字には現れない個々の価値が存在します。獣医師の観点からこうした価値にも着目し、適正かつ公平・公正な仲介活動を行います。本件についての宣言の詳細は、以下のページをご覧ください。中小M&Aガイドライン(第2版)の遵守についての宣言https://xma.vet/guideline不幸なM&Aとなった事例仲介者と動物病院の間に知見・情報格差が大きく、かつ大企業で行われるような大きな取引ではないことから、しばしば簡易的な契約書での進行や、説明の簡略化が行われることがあります。<動物病院における「不幸なM&A」となった事例>動物病院と個人獣医師の事業承継において、双方の獣医師は財務・法務・労務リスクについて知識がなく、それらについて仲介者からの注意喚起や具体的な調査がないまま成約に至り、譲渡後に紛争トラブルが生じた譲受後に、X線装置の不具合と、残業代の不払いが判明。譲渡側と仲介者はそれを知りながら説明を怠り、またバリュエーション(企業価値算定)に反映しなかったことから、本来譲渡側が負担するべき費用を譲受側が負担することになった。(※)事業譲渡契約書が簡略化されており、表明保証条項(譲渡側が提示した経営実態の正確性を約束するもの)が設定されていなかったことが要因。のちに弁護士を介し回収。譲受側が動物病院グループを形成しようとしている中、仲介者にとってリピーターとなる可能性があったことから、仲介者は譲受側に有利な条件を提示。譲渡した動物病院は、適正な譲渡額よりも著しく低い価額で譲渡することになった。(※)譲渡後に銀行、会計事務所、法律事務所に相談してこれらが判明公平・公正・適正なM&A推進のために当事者である動物病院にとっては一世一代のプロジェクトであり、ほとんどの獣医師が一度も経験したことがない領域です。これらに関する知識は乏しいのが普通であり、仲介者が重要事項の説明やリスクの説明や注意喚起を省略することは、双方にとって大きな損失を生みかねません。仲介にあたっては、特に以下の点が重要です。職業倫理の遵守(情報非対称性の解消、いずれか一方の利益を優先しない)善管注意義務の遵守(善良な管理者の注意義務)忠実義務(依頼者の利益を犠牲にして、自己または第三者の利益を図らない)M&A・事業承継は、地域の獣医療インフラを維持し次世代に繋げていくためのほとんど唯一の手段です。公平・公正・適正な判断のもと、リタイヤに活路を見出し、次世代の獣医師の成長に機会をもたらせられるよう尽力してまいります。XM&A(てんま)では、動物病院のM&A・事業承継のサポートを行っております。ご相談・登録をご希望の方は、以下のフォームよりご連絡ください。今すぐにご検討されない場合でも構いません。